モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント(MSIM)のサステナブル投資の哲学は、お客様のために優れたリターンを達成するための、環境、社会、ガバナンス(ESG)情報や基準を使用する幅広いアプローチが存在するという信念に基づいています。ESG 情報に基づく投資判断にコミットしており、その結果として、よりよい投資パフォーマンスとサステナビリティへの取り組みおよび成果の改善を目指します。運用プロセスの根幹にESG 要因を統合した運用戦略から、魅力的な投資リターンとともにポジティブ・インパクトを目指すテーマ型戦略まで、さまざまなサステナブル投資戦略を提供しています。
MSIMは、テーマ調査および企業エンゲージメント/スチュワードシップ活動において戦略的に重要な4つの重点分野を特定しました。これらは、運用目標の達成に重大な影響を与えかねないものであり、且つ、システマティックな観点からも極めて重要なものです。これらのテーマは、資産クラス、地域、投資スタイル、戦略に応じて、MSIMのすべての運用チームに程度の差はあれ関係します。
低炭素社会への移行とネットゼロ目標達成をサポート
天然資源への影響を減らし、廃棄物発生を削減するビジネス・モデルをサポート
公正、公平そしてインクルーシブな社会を創造する事業およびビジネス慣行をサポート
バリューチェーン全体のディーセント・ワークをサポート。革新と変化に直面した際の回復力のある労働力の創出を支援
運用チームは、 全社的な「サステナブル投資方針」を指針としながら、優れたリターンを提供しリスクを管理するためのツールとしてESGのインテグレーションに取り組んでいます。それを世界クラスのスペシャリストがサポートしています
A+
戦略とガバナンス、上場株式-インコーポレーション/アクティブ・オーナーシップ、債券 -社債/証券化商品
A
不動産、インフラ、債券-国債等
グリーンスター認定:コア型およびバリューアッド/オポチュニスティック型不動産ファンド
アクティブな長期投資家として、運用資金を管理する義務と機会の両方を負っていると考えます。運用チームは、投資先企業と直接エンゲージメントを行い、株主として議決権やその他の権利を効果的に行使することによりこの機会を活用しています
670
サステナビリティ関連を議論した企業とのエンゲージメント数
7,000+
74市場において議決権を行使したミーティング数
73%
気候変動に関する報告の強化についての提案に賛成した割合
55%
温室効果ガス排出量削減目標の採用の提案に賛成した割合
23%
経営者報酬に関する議案に反対した割合
9%
経営者に反対した割合
お客様がサステナブル投資とインパクトの目標を達成するよう設計された柔軟なソリューションを通じて、MSIMのサステナブル投資に関する専門知識を提供します。「ケイパビリティ」をご覧ください
8
気候変動に関するパリ協定を考慮している運用戦略数
部門を横断したシニア・リーダーおよびシニアな運用プロフェッショナルで構成されています。サステナブル投資戦略をサポートする取り組みを監督・先導します。それには以下が含まれます。
TMSIMのESG投資のインテグレーション基準の策定を担当します。それには以下が含まれます。
また、MSIMのスチュワードシップ活動および投資先とのエンゲージメント活動の調整を行うグローバル・スチュワードシップ・チームのメンバーも務めます。
各投資判断やポートフォリオ全体のESGリスクおよび投資機会を評価する最終的な責任は運用チームにあります。その際には、それぞれの運用哲学や運用戦略に合致する方法でESG情報やインサイトを活用します。MSIMの最大規模の運用チームや資産クラスのプラットフォームは、担当グループのこうした作業をリードするために、最低でも1名の専任者を設けています。
モルガン・スタンレーの様々な部門と協働し、サステナブル投資の採用を促進することに特化した組織です。イノベーションを発展させ、サステナブル投資の次世代のリーダーを育成し、投資家にとって有益な洞察を提供します。
MSIMは、伝統的資産クラスだけでなく、マルチ・アセットやプライベート・マーケットまでをカバーする、カスタマイズ型のサステナブル投資戦略を提供しています。例えば、カスタマイズ型のマルチアセット戦略では、クライアントの特定のサステナビリティの好みに応じて、証券またはファンドのバスケットをカスタマイズすることができます。プライベート・マーケットでは、気候や社会的影響を含む、幅広い重点分野にわたってテーマ別のインパクト投資機会を提供しています。
インパクト投資および/または環境・社会・ガバナンス(ESG)要因を組み込んだESG運用戦略は、当該セクターまたは投資が市場においてどのような状況にあるかによって、他の運用戦略または市場ベンチマークとは異なる相対パフォーマンスとなる可能性があります。 結果として、ESG運用戦略が必ずしもより良好な投資パフォーマンスを達成する保証はありません。
ESG(環境、社会、ガバナンス)、SRI(社会的責任投資)、およびサステナブル投資は、運用の意思決定を定義あるいは表現するための、サステナビリティ要因や情報の使用方法についての一般的な概念を表す用語です。 歴史的に「SRI」は、価値観や倫理観に基づく投資アプローチを表す用語として使用されており、通常はネガティブ・スクリーニングに焦点を当てています。「ESG」は、その後、「責任投資原則」の発足とほぼ同時期に出現しました。 これは、従来の財務諸表では簡単には把握できない、企業が直面する環境、社会、コーポレート・ガバナンスの問題を表す用語です。こうした分野が拡大し、ESGデータの急増に伴い、投資におけるサステナビリティ情報の活用方法が財務面からさらに発展するにつれ、 これらの用語は同じ意味合いで使用されることが多くなっています。MSIMは「サステナブル投資」という用語を使用しています。この用語は、現在の資産運用業界全体で採用されている幅広いアプローチの全ての意味をとらえていると考えるからです。 上図の「サステナブル投資の枠組み」は、MSIMの運用戦略全体でのアプローチを説明しています。
気候変動、大気汚染、廃棄物、人的資本開発などのマクロ的なサステナビリティのトレンドにより、 すべての投資家にとって投資機会とリスクの両方が拡大してきています。ESG情報を活用することは、こうした投資機会とリスクの重要性をより的確に特定するために役立つと考えます。 マクロ面のトレンドは世界共通であり、多くの場合は科学に基づくものですが、投資おいては慎重に考慮する必要があります。何故なら、これらの要因の重要性は、資産クラス、投資戦略、 地域、業種、そして時間軸によって異なるからです。このためMSIMでは、ESGインテグレーションにボトムアップ・アプローチを採用しています。各運用戦略の投資ユニバースに関連する最も重大なサステナビリテ ィの投資機会とリスクを積極的に特定し、それらを売買基準、ポートフォリオ構築、継続的な投資モニタリングに組み入れています。
気候変動、大気汚染、廃棄物、人材育成などのマクロ的なサステナビリティのトレンドは、すべての投資家にリスクと機会を与えると考えます。また、 ESG情報を活用することは、これらのリスクと機会の重要性を特定することに役立つと考えます。マクロ・トレンドは普遍的で、しばしば科学的根拠に基づくものですが、これらの要因の重要性は資産クラス、 投資戦略、地域、業種、時間軸によって異なるため、投資への導入は慎重に行う必要があります。従ってMSIMの運用者は、ESGの統合にボトムアップ・アプローチを採用し、 投資ユニバースに関連する最も重要なサステナビリティ・リスクと機会を積極的に特定し、それらの考慮事項を売買決定、ポートフォリオ構築、継続的な投資モニタリングに組み込むように努めています。
「サステナブル投資の枠組み」のとおり、MSIMのサステナブル運用戦略では、市場金利の財務リターンとともに、社会および/または環境面でポジティブな目的を達成することを目指します。現在、MSIMのインパクト投資ソリューションは、オルタナティブ・インベストメント・パートナーズ(AIP)の・プラットフォームが運用しています。インパクト投資では、地域、人口、気候ソリューションなどのテーマに焦点を当てています。インパクト投資に特化したソリューションに加えて、MSIMのサステナブル・コア運用戦略の多くは、2050年までに1.5℃の低炭素化社会の実現という目標に沿って、ネットゼロ目標を採用しているか、または採用するよう進めています。投資家は、ネットゼロを掲げる運用戦略に投資することで、低炭素化社会への移行を支援することとなり、社会へのポジティブ・インパクトに貢献する機会を得ることができます。