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Caron's Corner
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2025年8月19日

インフレ率上昇がなければスタグフレーション懸念は杞憂に

 
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インフレ率上昇がなければスタグフレーション懸念は杞憂に



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インフレ率上昇がなければスタグフレーション懸念は杞憂に

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2025年8月19日

 
 
  • 様々な面で注目を集めている関税だが、まだ明確な影響は現れていない。言い換えると、関税による大幅なインフレ率上昇は起きていない。
  • この点については、次の2つを考慮する必要があるだろう。
    1. 第3四半期は、昨年のインフレ上昇率が最も低かったのでインフレが最も観測されやすい環境となっている。
    2. したがって、この時期にインフレ率が上昇しなければ、インフレのリスクや懸念は日々後退していくと予想する。これによってリスクプレミアムが下がり、市場にとっては支援材料となるだろう。
  • インフレは番犬のような働きをしており、投資家の強気センチメントが際限なく広がることを食い止めている。投資家が恐れているのは、関税によってインフレ率が上昇し、経済成長が減速する、つまりスタグフレーションに陥ることである。
  • しかし、その番犬が吠えないとしたら、どうなるだろうか? そもそも番犬などいなかった可能性もあり、その場合は吠えなくて当然である。これはスタグフレーションが起きないことを意味する。
  • それが事実だとしたら、市場参加者はリスクを十分に取れていない可能性がある。
 
jim.caron
ポートフォリオ・ソリューションズ・グループ
 
 

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