エマージング市場社債運用戦略

エマージング市場社債運用戦略

エマージング市場社債運用戦略

 
 
概要

エマージング社債運用戦略はバリュー・アプローチの債券投資戦略で、主にエマージング市場の社債に投資することで、インカム収益と価格上昇によるトータル・リターンの最大化を目指します。米ドル建て社債を主要投資対象としますが、非米ドル建て社債や現地通貨建て社債も含みます。この目標を達成するために、トップダウンによる国別配分とボトムアップによる社債分析を組み合わせた規律ある運用プロセスに従って、割安水準となっているエマージング社債を特定します。

 
 
運用手法
運用哲学

ファンダメンタルズの変化が良好なエマージング市場の社債、準ソブリン債、および一部の国債に投資を行うことで収益の獲得を目指します。また当戦略では、現地企業が国内市場におけるリーダーとなり、世界の社債市場においても存在感を高めていく中で、このような企業の発展の機会を捉えて投資を行います。

以下の項目を通じて、エマージング社債の上昇機会を捉えることを目指します。

  • 国別分析および銘柄分析
  • バリュー・スタイルの運用プロセス
  • クレジット分析
 
特徴
グローバル・プレゼンス

当運用チームは、モルガン・スタンレーの主要金融市場および主要地域におけるプレゼンスを活用しています。モルガン・スタンレーの世界的な規模やネットワークを活用することで、リスクの管理や市場サイクルにおける投資機会の特定に役立っています。

豊富な経験と優れたスキルセット

当運用チームは優れたスキルセットを有する運用のプロフェッショナルで構成されています。これにより、情報に基づいた、十分な分析を重ねた投資の決定を促します。モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントは1993年よりエマージング債券の運用を手掛けており、エマージング債券の責任者が1997年から置かれています。

モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントの組織体制

モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントでは、起業家精神あふれた柔軟性のある運用チームが、市場の変化に迅速に対応し、投資アイデアをいち早く実行する裁量が与えられています。

 
 
 
運用プロセス
1
マクロ分析

世界のマクロ環境、マクロ環境の変化によるエマージング市場への影響、市場のリスク選好に関して、トップダウンによる分析を行います。分析結果は、ポートフォリオに対する対ベンチマークでの全体的なリスク目標となります。

2
ソブリン分析

金利の変化がプラスとなっている国を特定し、社債の投資機会を分析します。その際、経済、政治、社会に関する評価を組み合わせたフレームワークを用います。当プロセスにおいて、これらのファクターが事業環境全体にプラスの影響を与える可能性があるか、企業の信用力を下支えする可能性があるかの判断を行います。

3
クレジット分析および業界見通し

運用チームによる国別の見通しおよび発行体ごとの業界見通しを考慮しながら、さまざまな指標を用いて発行体の信用力を評価します。

4
銘柄選択およびポートフォリオ構築

運用チームのモデルは異なる市場サイクルおよび時期における市場のバリュエーションに関する見通しを提供し、ミスプライシングの可能性と超過収益機会の特定を可能にします。候補銘柄はさまざまなバリュエーション指標を用いて分析されます。ポートフォリオ構築には「ポジショニング&サイジング」のフレームワークが使用されます。このフレームワークでは、候補銘柄のトータル・リターン予想、リターンのボラティリティ、相関、イベント・リスク(短期的な政治要因を含む)、市場テクニカル(社債発行の見通し、投資家ポジショニング、資産クラスのフロー見通しなど)の包括的なレビューに基づき、リターンとリスクのトレードオフに関する確信的要因が考慮されます。

5
リスク管理

リスク管理は、運用プロセス全体で行われます。また、運用チームから独立したリスク管理部門により、ポートフォリオがガイドラインに沿って運用されているかをはじめ、ポートフォリオ全体のリスク水準および構成をモニタリングします。

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主な運用担当者  
Budi Suharto
Budi Suharto
 
エグゼクティブ・ディレクター
Akbar Causer
Akbar A. Causer
 
マネージング・ディレクター
 
 
 
 

リスクについて

受託資産の運用は、受託資産に組入れられた株式その他の有価証券等の価格変動リスクや株式その他の有価証券等の発行体の信用リスク等による影響を受けます。受託資産の運用による損益はすべてお客様に帰属し、元本が保証されているものではなく、元本損失又は受託資産に関して行われる取引に際し預託すべき委託証拠金その他の保証金の額を上回ることとなるおそれがあります。個別の受託資産ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、投資一任契約を締結する際には、契約締結前交付書面をよくご覧ください。

受託資産の運用に係る費用について

投資顧問契約及び投資一任契約に係る投資顧問報酬として、契約資産額に対して年率2.20%(税込)を上限とする料率を乗じた金額が契約期間に応じてかかります。投資一任契約に基づいて投資信託を組み入れる場合は、投資する投資信託に係る費用等が投資顧問報酬に加えてかかる場合があります。また、一部の戦略では投資顧問報酬に加えて成功報酬がかかる場合があります。その他の費用として、組み入れ有価証券の売買手数料、先物・オプション取引に要する費用、有価証券の保管費用等を間接的にご負担頂いただく場合があります。これらの手数料等は契約内容、契約資産の額、運用状況等により異なる為、事前に料率、上限額等を示すことができません。

当ページの情報は、モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント株式会社(以下、当社)が、投資一任契約においてご提供する運用プロダクトについての情報提供を目的として作成したものです。本資料は当社が信頼できると判断した情報を元に、十分な注意を払い作成しておりますが、当社はその正確性や完全性をお約束するものではありません。