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グローバル・エクイティ・オブザーバー
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2020年10月26日

パンデミック時のヘルスケア・セクター

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2020年10月26日

パンデミック時のヘルスケア・セクター


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パンデミック時のヘルスケア・セクター

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2020年10月26日

 
 

過去のグローバル・エクイティ・オブザーバー(ヘルスケア・セクターにおける複利のような利益成長、2019年9月)では、ヘルスケア・セクターにおける長所をいくつか取り上げました。その中のひとつは、このセクターの予測可能性です。大半の企業とは異なり、ヘルスケア企業が必要不可欠で非裁量的な商品を販売しているということは、経済的な混乱の影響を比較的受けにくいことを意味しています。

 
 

現在の危機によって、ヘルスケア企業に何を期待すべきかを含め、従来の常識があらゆる方法で試されました。このセクターは全体として、特に相対的にはレジリエントである(耐久性がある)ことが証明されました。実際に、同セクターの2020年コンセンサスEPS(1株あたり利益)は、3月初旬からMSCIワールド・インデックスが26.7%減少した一方、わずか3.8%の減少にとどまっています。しかし、予想値と実現値には通常時とは異なる大きな差異がありました。一部の企業は、かなり予測可能性が高いことを証明しましたが、その他の企業はわずか数カ月前にはほとんど想像できなかった業績を上方もしくは下方修正し直近発表しています。

 
 
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必要不可欠で非裁量的な商品を販売しているということは、ヘルスケア企業が経済的な混乱の影響を比較的受けにくいことを意味しています。”
 
 
 

ソーシャルディスタンス政策による短期的なハードルは、いくつかの投資機会によって相殺される

ヘルスケア・セクターにとって主なマイナス要因は、最も緊急で不可欠な処置を除き、病院と医師による手術が中断されてしまったことです。その結果、医療機器メーカーにとっては特に厳しい環境となりました。例えば人工関節のような伝統的な予測可能なビジネスの販売について、2020年の利益予想から30%カットされたことは驚くべきことですが、異常とも言えません。ペースメーカーのように、従来は全く自由裁量的でないと考えられていたカテゴリーの製品でさえ、売上高減少の影響を受け、その脆弱性が判明しました(ペースメーカーのリーディング企業の当該部門は、4-6月期のオーガニック(買収等を含まない既存事業ベース)売上高が25.7%減少)。診断検査を提供する企業と同様に、病院も明らかにこの大きな環境の変化による影響を受けてきました。さらに、ライフサイエンス企業は、研究者が在宅勤務になった事や、ソーシャルディスタンスにより新しい設備を設置する能力が制限された事で、苦境に立たされました。

医薬品ビジネスは全般的に上手く推移していますが、医師による管理が必要な特定の商品については苦しい状況が続いています。年初からこれまでのところ、1-3月期は人々が医薬品の在庫状況についてパニックに陥った為、非常に強い需要がありました。その後、パニックがやや過剰であったことを受けて在庫調整を行ったことによって4-6月期の需要は減少しました。

 
 
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このセクターは、特に相対的にはレジリエントである(耐久性がある)ことが証明されていました。”
 
 
 

コロナ危機は、ヘルスケア企業の意義を思い出させてくれるものにもなりました。ヘルスケア・セクターは、政治家から、特に選挙対策で批判されることが多く、アナリストからは環境、社会、ガバナンスのリスクが指摘されがちですが、これらの企業が、生活の質を向上させ、しばしば命を救う製品やサービスを提供していることは忘れられがちです。 現在の危機に対する解決策を見出す最前線に立っているのは、これらの企業です。 時間の経過につれて、政治的な風向きがより好ましいものになるかどうかは明らかになるでしょうが、既に非常に革新的ないくつかの企業、特に正確なCOVID-19検査を提供できる企業や、製薬会社が治療法やワクチンを研究開発することを支援する企業は、これら環境の変化から恩恵を受けています。私たちのポートフォリオが保有するヘルスケア関連銘柄のうち1銘柄は、4-6月期のオーガニック成長率が、当初は横ばいから-15%にとどまるという見通しを示し、最終的には+11%の結果となり、また7-9月期は+15%となる見通しを示しました。

今後の見通し

結局のところ、COVID-19によって悪影響を受けた企業の利益は永続的に失われたのか、それとも2020年は例外的なものなるのかについて私たちは考察しています。COVID-19関連の開発から恩恵を受けている企業については、これら新たな収益がどれほど持続可能なのかを明らかにしようとしています。

治療やワクチンが成功するかどうか、また、どの企業が最も利益を得るか、といった類の予測には一般的にリスクを伴いますが、開発が成功するには、世界をリードするライフサイエンス企業、そしておそらくは世界有数の針および注射器メーカーによる支援が必要になることから、私たちのポートフォリオで保有する企業が関与することになるであろうことには、かなりの自信があります。 また、大規模にワクチンを製造することの難しさを考えると、世界の2大ワクチンメーカー(グラクソ・スミスクラインとサノフィ)が何らかの役割を果たすと考えるのは、ごく自然なことと言えるでしょう。

 
 
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ワクチン開発の成功には、世界をリードするライフサイエンス企業の支援が必要になります。”
 
 
 

私たちが運用するポートフォリオへの影響

全般的に見て、私たちが運用するグローバル・ポートフォリオで保有するヘルスケア企業は、パンデミックの悪影響から完全に免れているとまでは言えませんが、特定の部分では大きな恩恵を受けており、全体としては私たちが狙ったレジリエンス(耐久性)をもたらしてくれたと考えています。特に、ディフェンシブではあるもののクオリティが低い医薬品やバイオテクノロジーのサブセクターに対するエクスポージャーを最小限に抑えているにも関わらず、全体として、2020年コンセンサスEPSは3月以降MSCIワールド・ヘルスケア・インデックスが4%減少、MSCIワールド・インデックスが27%減少の一方で、私たちのグローバル・ポートフォリオで保有するヘルスケア企業は2~6%の減少にとどまっています。我々が決定的に確信しているのは、ポートフォリオの企業が提供する製品やサービスの本質的な性質を考えると、より大きな影響を受けた分野ほど相対的に速やかに回復するということです。つまり、これらの企業がもたらす長期的な利益や、複利的な利益の増大にとって重大な影響はないことを確信しています。

 
 

出所:ファクトセット、2020年8月MSCIワールド・ヘルスケア・インデックスは、先進国23カ国における大型および中型ヘルスケア銘柄のパフォーマンスを測定するものです。


 
 
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 本書は、インターナショナル・エクイティ運用チームが作成したレポートを、モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント株式会社が翻訳したものです。本書と原文(英語版)の内容に相違がある場合には、原文が優先します。

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